アナログ式の防犯カメラの録画は、一般に売られているビデオやHDレコーダーでも録画する事は可能ですが、複数台の防犯カメラを接続できない事や耐久性から専用の機器である「タイムラプスビデオ」や「DVR(デジタル・ビデオ・レコーダー)」が使用されます。
DVR(デジタルビデオレコーダ)には必ず、4CHなどの表記がついています。 | |
すべてのCHに防犯カメラをつけなくてはいけない訳ではなく、4CHに防犯カメラ2台でも問題ありません。 分割画面にした時は、カメラが接続されていないCHはブルーだったりブラック画面になります。 |
防犯カメラの記録は長時間を記録する必要上、必ず映像を圧縮してからハードディスクに書き込みます。 | |
ネットワークカメラは独自にこの機能をもっていて、カメラ側で圧縮することによりメガピクセルのような大きな映像を扱うことができるようになりました。 |
1秒間あたりの コマ数(fps) |
30 フレーム |
15 フレーム |
8 フレーム |
1 フレーム |
|
---|---|---|---|---|---|
記 録 画 像 の 大 き さ |
928×480 (WD) |
88日 | 137日 | 180日 | 265日 |
720×480 (D1) |
117日 | 182日 | 241日 | 353日 | |
360×240 (CIF) |
353日 | 552日 | 727日 | 1070日 |
<目安の条件と考え方>●カメラの接続数は「1台」で算出しています。カメラが2台になれば日数は半分、4台になれば1/4となります。 ●H.264圧縮で算出しています。圧縮フォーマットが変われば記録時間は変わります。現在最新の圧縮方式はこちらのH.264で機器のメインストリームもこちらとなります。 ●52万画素の防犯カメラで算出しています。現在のメインストーリームとなる52万画素の場合での記録時間目安となります。 ●画質は「標準」で算出しています。画質設定の差はメーカーによってまちまちなので一概には言いにくいのですが、画質は大体5段階くらいあり1段階変える事で大体5%~10%程記録日数が変わるとお考えください。 ●ハードディスク容量は「1TB」で算出しています。容量が倍になれば日数は倍、半分になれば1/2となります。 ※上記データは理論値となります。被写体や設置環境によって数値は前後します。 |
防犯カメラの録画機(DVR)にはよく「TRIPLEX/トリプレックス」や「QUADPLEX/クアッドプレックス」などの表記がついています。これはその録画機がいくつの操作を同時に処理できるかを表しているもので「TRIPLEX/トリプレックス」の場合は「3つ」、「QUADPLEX/クアッドプレックス」は「4つ」になります。つまり、「QUADPLEX/クアッドプレックス」に対応している防犯カメラ用録画機は、「録画」しながら「再生」も「ネットワーク監視」も「バックアップ」もできるということです。 | |
実際に3つも4つも同時操作する場面はほとんど無いですが、この同時処理可能数が多い程、録画機自体の処理性能は高く、ひとつの操作をするのでも能力が高いと言えます。 |
|
防犯カメラの映像記録の中で最も時間に関係します。ハードディスクの容量が多いほど、より長時間の録画ができます。 |
|
映像データは、内蔵されているハードディスクに記録されていきますが、このデータが容量一杯になってしまっても一番古いデータから順に消してそのスペースに記録していく機能です。これによりビデオテープの差し替えなどの作業の手間も無くなり、また常に録画状態を保つ事が可能になります。 |
|
画面内に動きがあった時だけ録画する機能です。これにより無駄な録画が減りデータ量が省けるため、更に長時間での録画が可能になります。表示されている画面を縦横の線で区切りそのマス目を「セル」と言い、このセルに検知のON/OFFや感度を設定します。 |
動体検知の設定自体はさほど難しくないのですが、使い場所がポイントとなります。検知する前に被写体がフレームアウトしてしまったり、木々などが風に揺れるのに過剰反応してしまったりしますのでこの機能を使う時はプロのアドバイスを受けた方が良いでしょう。 |
インターネット環境とパソコンさえあれば世界のどこにいても設置現場の映像をリアルタイムに見ることができるようになります。リアルタイム映像だけでなく録画されたデータも呼び出して見ることもできます。また、機種によりますが設定変更やカメラの方向変更、ズームなども可能です。 | |
iphone/iPad/Androidのアイコンがあるものは、専用のアプリが供給されており各携帯端末でも遠隔で映像を見る事ができます。 |
- 4分割画面イメージ - - 9分割画面イメージ - |
接続されているカメラを一画面を分割して一覧表示する機能です。 |
一昔前であればこれだけの機能の機器で20~40万しましたが、現在ではDVRに標準で搭載されるようになりました。 |
防犯カメラの録画は通常24時間なのですが、特定の時間だけを録画したいといった場合はこちらのスケジュール機能を使って時間指定録画をすることができます。 |
リライト機能を設定してる場合、古いデータはどんどん上書きされて消えてしまいますのでその前に記録されたデータを保持するための機能です。記録先は機器によってCD-R、DVD、USBメモリーと異なります。 | |
DVRのバックアップは、特定の一部のデータを切り分ける目的の機能なので、記録されているすべての時間を取れる訳ではありません。各メーカーや機器によって異なりますが、大体30~120分位までとなっています。 |
|
通常DVRからの映像出力端子は、BNCと言われるコネクタ形式で専用モニターやTVに映像を出しますが、VGA出力端子が装備されていればパソコンのモニターを使用する事ができます。 |
パソコン用のモニターは安価で性能も高いので、この端子がついているならそちらを使用することをおすすめします。 |
|
一般家電などではかなり普及している端子です。機器間の映像&音声信号をデジタルで送受信します。 |
まだ防犯カメラ機器には搭載されている機器は少ないですが、高画質の映像を送れるだけでなく音声も同時に1本のケーブルで送れるので配線がシンプルになります。 |
メインの映像出力には操作で指定した分割画面や各CHの映像が出力されていますが、こちらのスポット出力は特定のCH(カメラ)に設定(動体検知やアラーム)をしてその反応があったときだけ映像信号を出力します。 | |
この機能は通常の映像出力とは別系統となりますので、この機能を使っていても通常の映像出力には影響はありません。 |
最近では、ハイエンドのデジレコにしか搭載されていない機能でカメラからの映像信号や音声信号をデジレコ内に取り込むだけでなく、そのまま同じ信号を出力する端子を持っているということです。 | |
施設警備員が常駐しているようなところでしか使われないですが、例えばモニターを3台用意して通常の出力は分割画面で1台、重要な1CHと2CHはスループットから各1台で全画面で常時表示させておくといった使い方をします。 |
PTZカメラは通常専用のコントローラで操作しますが、この機能を持ったDVRであれば専用コントローラに替わりコントロールが可能になります。 | |
ちなみに「PTZ」(ピィーティゼット)とは、 |
アラーム機能と言うとチャイムでお知らせするイメージですが、防犯カメラシステムでのアラームは信号発生の「ON」と「OFF」を指します。 |
防犯カメラの録画機は、基本的に映像だけを記録する装置ですが、音声も録音する機能を持った機器もあります。 | |
音声録音端子はDVRのCH数分ある機種は少なく、場所ごとにマイクを一台つけていくつかのカメラでひとつの音声を共有するする形が多いです。 |
HDDの自己診断機能S.M.A.R.T.【Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology】は、搭載されているHDD(ハードディスク)の温度、データ読み込み・書き込みエラー率、不良セクタ数、磁気ヘッドのシークエラー率、電源のON/OFF回数など温度、データ読み込み・書き込みエラー率、不良セクタ数、磁気ヘッドのシークエラー率、電源のON/OFF回数などを監視してレポート化する機能です。(※診断項目はメーカーによって異なります。) | |
この機能が搭載されていれば、一番消耗品であるHDDの状態を把握でき故障の事前に交換などの対策が打ちやすくなります。 |
NTP【Network Time Protocol】は、ネットワーク上にあるタイムサーバーに自動でアクセスして内部の時計を正確な時間に調整、キープする機能です。 | |
防犯カメラの映像において「時間」というのは、かなり重要となります。 |