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防犯カメラ録画機「DVR(デジタルビデオレコーダー」の機能

「防犯カメラ録画機「DVR(デジタルビデオレコーダー」の機能」イメージ_01

アナログ式の防犯カメラの録画は、一般に売られているビデオやHDレコーダーでも録画する事は可能ですが、複数台の防犯カメラを接続できない事や耐久性から専用の機器である「タイムラプスビデオ」や「DVR(デジタル・ビデオ・レコーダー)」が使用されます。

タイムラプスビデオにつきましては、各メーカー生産が終了しているところが多いため、こちらではDVRについての説明をしています。

CH(チャンネル数)

  • 接続できるカメラ数
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「XXCH」

DVR(デジタルビデオレコーダ)には必ず、4CHなどの表記がついています。

これは接続(録画)できるカメラの台数を表していて、4CHだと4台まで、16CHだと16台まで接続が可能ということになります。

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すべてのCHに防犯カメラをつけなくてはいけない訳ではなく、4CHに防犯カメラ2台でも問題ありません。

分割画面にした時は、カメラが接続されていないCHはブルーだったりブラック画面になります。

圧縮フォーマット(エンコード・圧縮方式)

  • 映像の圧縮の方式
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「M-JPEG」 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「MPEG-4」 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「H.264」 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「JPEG」

防犯カメラの記録は長時間を記録する必要上、必ず映像を圧縮してからハードディスクに書き込みます。

圧縮方式によって再生時の映像の質や記録できる時間が変わってきます。主流はMPEG-4とH.264で、コストを抑えたいのであればMPEG-4、より長時間より高画質に記録したいのであればH.264を選択すれば良いでしょう。

圧縮性能的には、「 H.264 > MPEG-4≒MPEG2000 > M-JPEG 」となっています。

「JPEG」のみ静止画となります。

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ネットワークカメラは独自にこの機能をもっていて、カメラ側で圧縮することによりメガピクセルのような大きな映像を扱うことができるようになりました。

防犯カメラ専用録画機の録画時間の目安


1秒間あたりの
コマ数(fps)
30
フレーム
15
フレーム
8
フレーム
1
フレーム







928×480
(WD)
88日 137日 180日 265日
720×480
(D1)
117日 182日 241日 353日
360×240
(CIF)
353日 552日 727日 1070日

<目安の条件と考え方>

●カメラの接続数は「1台」で算出しています。

カメラが2台になれば日数は半分、4台になれば1/4となります。


●H.264圧縮で算出しています。

圧縮フォーマットが変われば記録時間は変わります。現在最新の圧縮方式はこちらのH.264で機器のメインストリームもこちらとなります。


●52万画素の防犯カメラで算出しています。

現在のメインストーリームとなる52万画素の場合での記録時間目安となります。


●画質は「標準」で算出しています。

画質設定の差はメーカーによってまちまちなので一概には言いにくいのですが、画質は大体5段階くらいあり1段階変える事で大体5%~10%程記録日数が変わるとお考えください。


●ハードディスク容量は「1TB」で算出しています。

容量が倍になれば日数は倍、半分になれば1/2となります。


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※上記データは理論値となります。被写体や設置環境によって数値は前後します。

同時操作オペレーション

防犯カメラ録画機録画フォーマット(同時操作オペレーション)イメージ
  • 同時操作できる数
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「TRIPLEX/トリプレックス」 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「QUADPLEX/クアッドプレックス」

防犯カメラの録画機(DVR)にはよく「TRIPLEX/トリプレックス」や「QUADPLEX/クアッドプレックス」などの表記がついています。これはその録画機がいくつの操作を同時に処理できるかを表しているもので「TRIPLEX/トリプレックス」の場合は「3つ」、「QUADPLEX/クアッドプレックス」は「4つ」になります。つまり、「QUADPLEX/クアッドプレックス」に対応している防犯カメラ用録画機は、「録画」しながら「再生」も「ネットワーク監視」も「バックアップ」もできるということです。

一昔前はまだ性能が低く同時処理するスペックが無かったため、再生するには録画を止めなければいけませんでしたが、この機能により録画を止めることなく他の操作ができるようになりました。

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実際に3つも4つも同時操作する場面はほとんど無いですが、この同時処理可能数が多い程、録画機自体の処理性能は高く、ひとつの操作をするのでも能力が高いと言えます。

搭載ハードディスク容量

防犯カメラ録画機搭載ハードディスク容量メージ
  • 容量が多いほど記録は長時間
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「ハードディスクXXXTB搭載」

防犯カメラの映像記録の中で最も時間に関係します。ハードディスクの容量が多いほど、より長時間の録画ができます。

録画時間についてはH.264やMPEG-4などの圧縮フォーマット、カメラ台数、一秒あたりのコマ数、画質、画面内の動きによって変わるので一概には言えませんが設定や機器の追加によって1~365日まで様々な設定ができます。

ハードディスクは防犯カメラシステムの中で最も消耗が大きく、大体2年程で交換の必要がでてきます。

上書き(リライト)機能

防犯カメラ録画機上書き(リライト)機能イメージ
  • 最新の映像を常にキープ
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「上書き」機能

映像データは、内蔵されているハードディスクに記録されていきますが、このデータが容量一杯になってしまっても一番古いデータから順に消してそのスペースに記録していく機能です。これによりビデオテープの差し替えなどの作業の手間も無くなり、また常に録画状態を保つ事が可能になります。

動体検知(モーション・ディティクタ)機能

防犯カメラ録画機動体検知(モーション・ディティクタ)機能イメージ
  • 動きがあった時だけ録画
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「モーションディテクタ(動体検知)」機能

画面内に動きがあった時だけ録画する機能です。これにより無駄な録画が減りデータ量が省けるため、更に長時間での録画が可能になります。表示されている画面を縦横の線で区切りそのマス目を「セル」と言い、このセルに検知のON/OFFや感度を設定します。

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動体検知の設定自体はさほど難しくないのですが、使い場所がポイントとなります。検知する前に被写体がフレームアウトしてしまったり、木々などが風に揺れるのに過剰反応してしまったりしますのでこの機能を使う時はプロのアドバイスを受けた方が良いでしょう。

最近では、カメラ自体がこの機能を持っている機器が増えてきました。

サーバー(ネットワーク遠隔監視)機能

  • インターネットで遠隔監視
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「遠隔監視」機能 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「Android対応」機能 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「i-Phone/i-pad対応」機能

インターネット環境とパソコンさえあれば世界のどこにいても設置現場の映像をリアルタイムに見ることができるようになります。リアルタイム映像だけでなく録画されたデータも呼び出して見ることもできます。また、機種によりますが設定変更やカメラの方向変更、ズームなども可能です。

遠隔監視は通常のDVR設定とは別のネットワーク設定が必要になります。インターネットに関してはADSL以上の回線が必要です。

キャラ(これ60)

iphone/iPad/Androidのアイコンがあるものは、専用のアプリが供給されており各携帯端末でも遠隔で映像を見る事ができます。

画面分割表示機能

防犯カメラ録画機画面4分割表示機能イメージ
- 4分割画面イメージ -

防犯カメラ録画機画面9分割表示機能イメージ
- 9分割画面イメージ -
  • 接続されているカメラを一覧表示
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「画面X分割表示」機能

接続されているカメラを一画面を分割して一覧表示する機能です。

一つ一つの映像の大きさは小さくなってしまいますが、全体を見れるのでいち早く注意すべき点を発見できます。

キャラ(これ60)

一昔前であればこれだけの機能の機器で20~40万しましたが、現在ではDVRに標準で搭載されるようになりました。

スケジュール(タイマー)機能

  • 決まった時間だけ録画できる
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「スケジュール(タイマー)」機能

防犯カメラの録画は通常24時間なのですが、特定の時間だけを録画したいといった場合はこちらのスケジュール機能を使って時間指定録画をすることができます。

機器のよって全体一括指定しか出来ない物、カメラ個別に指定できるものがあります。

バックアップ機能

  • 特定時間のデータを別に保存
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「CD-R搭載」 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「CD-RW搭載」 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「DVD-R搭載」 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「DVD-RW搭載」 防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「USBバックアップ」機能

リライト機能を設定してる場合、古いデータはどんどん上書きされて消えてしまいますのでその前に記録されたデータを保持するための機能です。記録先は機器によってCD-R、DVD、USBメモリーと異なります。

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DVRのバックアップは、特定の一部のデータを切り分ける目的の機能なので、記録されているすべての時間を取れる訳ではありません。各メーカーや機器によって異なりますが、大体30~120分位までとなっています。

VGA機能

防犯カメラ録画機VGA機能イメージ①
防犯カメラ録画機VGA機能イメージ②
  • パソコンのモニターが使用可能
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「VGA出力」機能

通常DVRからの映像出力端子は、BNCと言われるコネクタ形式で専用モニターやTVに映像を出しますが、VGA出力端子が装備されていればパソコンのモニターを使用する事ができます。

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パソコン用のモニターは安価で性能も高いので、この端子がついているならそちらを使用することをおすすめします。

HDMI機能

防犯カメラ録画機HDMI機能イメージ①
防犯カメラ録画機HDMI機能イメージ②
  • モニターなどの機器へデジタル送受信
<対応アイコン>
防犯カメラ・録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「HDMI入力」機能 防犯カメラ・録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「HDMI出力」機能

一般家電などではかなり普及している端子です。機器間の映像&音声信号をデジタルで送受信します。

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まだ防犯カメラ機器には搭載されている機器は少ないですが、高画質の映像を送れるだけでなく音声も同時に1本のケーブルで送れるので配線がシンプルになります。

SPOT(スポット)出力機能

  • 動体検知やアラーム信号と連動して対象の映像を表示
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「SPOT(スポット)出力」機能

メインの映像出力には操作で指定した分割画面や各CHの映像が出力されていますが、こちらのスポット出力は特定のCH(カメラ)に設定(動体検知やアラーム)をしてその反応があったときだけ映像信号を出力します。

つまり何か反応があった時にだけモニターが映ったり、そのCHに画面を自動的に切り替えることで監視者が気づきやすくなります。

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この機能は通常の映像出力とは別系統となりますので、この機能を使っていても通常の映像出力には影響はありません。

スルーアウト出力機能

  • 映像や音声の信号を別の機器に出力
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「スルーアウト出力」機能

最近では、ハイエンドのデジレコにしか搭載されていない機能でカメラからの映像信号や音声信号をデジレコ内に取り込むだけでなく、そのまま同じ信号を出力する端子を持っているということです。

スルーアウトは基本的に各CHごとにあり、4CHレコーダーであれば4つの入力端子と共に4つスループットが併設されています。

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施設警備員が常駐しているようなところでしか使われないですが、例えばモニターを3台用意して通常の出力は分割画面で1台、重要な1CHと2CHはスループットから各1台で全画面で常時表示させておくといった使い方をします。

PTZコントロール機能

  • DVRからPTZカメラをコントロール
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「PTZコントロール」機能

PTZカメラは通常専用のコントローラで操作しますが、この機能を持ったDVRであれば専用コントローラに替わりコントロールが可能になります。

複数のPTZカメラを設置している場合や、より細かく簡単にPTZカメラをコントロールするのはやはり専用のコントローラがおすすめです。

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ちなみに「PTZ」(ピィーティゼット)とは、
P・・・【Pan:パン】カメラを1か所に据えたまま、レンズの方向を左右(上下)に動かすこと。
T・・・【Tilt:チルト】カメラを1か所に据えたまま、レンズの方向を上下(左右)に動かすこと。または傾けること。
Z・・・【Zoom:ズーム】この場合はレンズをワイド⇔ズームをコントロールすること。
のそれぞれの頭文字です。

アラーム機能

  • サイレンなどのアラーム機器と連動
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「アラーム」機能

アラーム機能と言うとチャイムでお知らせするイメージですが、防犯カメラシステムでのアラームは信号発生の「ON」と「OFF」を指します。

例えば動体検知機能で探知した時にアラーム信号をONにする設定をしておき、接続したサイレンなどの機器に送信して動かしたり、センサーに反応があった場合にDVRを録画状態にするといった使い方をします。

音声録音

  • 映像だけでなく音声も記録
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防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「音声録音」機能

防犯カメラの録画機は、基本的に映像だけを記録する装置ですが、音声も録音する機能を持った機器もあります。

この機能があれば映像だけでなく音声も記録できるため、より現場の当時の状況が分かりやすくなります。

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音声録音端子はDVRのCH数分ある機種は少なく、場所ごとにマイクを一台つけていくつかのカメラでひとつの音声を共有するする形が多いです。

また、音声録音の数が多いほど記録データが多くなりますので、全体の記録時間は通常の映像だけの記録より短くなります。

S.M.A.R.T.機能

  • HDDの自己診断機能
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「S.M.A.R.T.機能」機能

HDDの自己診断機能S.M.A.R.T.【Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology】は、搭載されているHDD(ハードディスク)の温度、データ読み込み・書き込みエラー率、不良セクタ数、磁気ヘッドのシークエラー率、電源のON/OFF回数など温度、データ読み込み・書き込みエラー率、不良セクタ数、磁気ヘッドのシークエラー率、電源のON/OFF回数などを監視してレポート化する機能です。(※診断項目はメーカーによって異なります。)

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この機能が搭載されていれば、一番消耗品であるHDDの状態を把握でき故障の事前に交換などの対策が打ちやすくなります。

NTP機能

  • 自動で内部時計を正確な時間にキープ
<対応アイコン>
防犯カメラ録画機・DVR(デジタルビデオレコーダー)「NTP機能」機能

NTP【Network Time Protocol】は、ネットワーク上にあるタイムサーバーに自動でアクセスして内部の時計を正確な時間に調整、キープする機能です。

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防犯カメラの映像において「時間」というのは、かなり重要となります。

この機能があれば、映像と実際の時間のズレが無くなりより正確な情報となります。