動いたときだけ録る。その裏側の話。
防犯カメラの動体検知は、映像の変化を見つけて録画や通知のきっかけにする機能です。常時録画と組み合わせれば、録り逃しを抑えながら、あとから必要な場面を探しやすくできます。
このページでは、昔の動体検知、今のAI検知、向いている場所、録画容量の節約効果、設定時の注意点を整理します。
動体検知って、そもそも何?
ひよこさん防犯カメラの動体検知って何ですか?
フクフクロウほっほ。ずっと録画する「常時録画」と、動いたときだけ録る「動体検知録画」の2種類があるんじゃ。
動体検知は、カメラの視野内に動きが発生した瞬間だけ録画を始める仕組みじゃな。
ひよこさん動いたとき、ってどうやって判断してるんですか?
フクフクロウ基本の仕組みはシンプルじゃ。映像を何十分の1秒ずつフレームとして見て、前のフレームと今のフレームを比べる。
明るさや色が変化したピクセル数が一定量を超えたかを判定するのじゃ。これをフレーム差分方式と呼ぶのじゃ。
からすネオ要するに「画面が変わったら録る」ってことね。
昔の動体検知と今の動体検知
ひよこさんでも「動いたら録る」って、前からある機能なんですか?
フクフクロウうむ、昔からあった機能じゃ。ただ、昔は誤報が多かった。
木の葉が揺れた、雨粒が当たった、照明がちらついた、虫が飛んだ。これらすべてで録画が始まることもあったのじゃ。
からすネオ検知感度を上げるとノイズが増え、下げると肝心の人を見逃す。あのジレンマね。
フクフクロウその通りじゃ。それを改善したのが背景差分方式の精度向上と、その後のAI検知じゃな。
背景差分では、背景画像を更新しながら今映っているものとの差を検出する。照明変化や小さな虫などのノイズを従来より弾きやすくなったのじゃ。
AI動体検知で変わったこと
ひよこさんAI検知ってよく聞くようになりましたが、普通の動体検知と何が違うんですか?
フクフクロウ従来の動体検知は、ピクセルが変化したかどうかを見ておる。AI検知は、何が動いているかまで識別するのじゃ。
| 識別対象 | 概要 |
|---|---|
| 人物 | 人のシルエットかどうかを判定。 |
| 車両 | 乗用車・トラック・バイクなどを区別。 |
| 動物 | 猫・犬などと人間を分ける。 |
| 不審行動 | 長時間滞留・侵入・転倒など行動ベースの検知。 |
| 物体の除去・放置 | 荷物が置かれた・なくなった状態を検出。 |
からすネオ要するに、葉っぱが揺れても無視できるようになったってこと?
フクフクロウそうじゃ。AIが人のシルエットではないと判断すれば、通知やイベント録画の対象から外せる。誤報が大きく減るのじゃ。
エリア侵入検知やラインクロス検知も、この考え方の延長にある機能じゃな。
からすネオただ、AI検知はカメラ単体で完結するものと、NVRやクラウド側の処理に依存するものがある。買う前にそこは確認した方がいい。
動体検知が特に有効な場所
ひよこさん動体検知って、どんな場所に向いてるんですか?
フクフクロウポイントは、ふだんは誰もいないが、何かあったときだけ人が現れる場所じゃ。常時録画より動体検知録画が向いておる場合が多いのじゃ。
| 場所 | 向いている理由 |
|---|---|
| 駐車場・資材置場 | 夜間は無人。侵入・いたずら・盗難を瞬時に記録。 |
| 建設現場・工事現場 | 夜間無人、昼も人が少ない時間帯が長い。 |
| 倉庫・バックヤード | 通常は閉鎖。動きがあればすぐ録画。 |
| 玄関・出入口 | 人が来るたびに記録。無人時の動きを検知。 |
| 共用廊下 | 夜間は往来が少ない。動いた分だけ録画。 |
| 閉店後の店舗 | 営業終了後の無人時間帯を効率録画。 |
からすネオ逆に、人が常に行き来する場所は常時録画の方が向いてる場面も多い。録画の切れ目が生じる可能性があるから。
フクフクロウうむ。常時録画しながら、動きがあった時刻だけタグ付けする使い方もある。あとから映像を探す時に便利なのじゃ。
録画容量が大幅に節約できる理由
ひよこさん動体検知を使うと、HDDの容量が節約できると聞いたんですが、どのくらい違うんですか?
フクフクロウ場所によって大きく変わるが、駐車場や倉庫のような動きの少ない場所では、録画時間が常時録画の10分の1以下になることもあるのじゃ。
| 録画方式 | 条件 | 30日間の録画量目安 |
|---|---|---|
| 常時録画 | 24時間×4台×2Mbps | 約2.5TB |
| 動体検知 | 1日2時間×4台×2Mbps | 約210GB |
フクフクロウこの例では約12分の1じゃ。実際の節約量は場所・台数・ビットレート・往来量で変わるが、動きの少ない場所ほど効果が大きいのじゃ。
からすネオただし設定ミスは怖い。感度を下げすぎると、大事な映像が録れていないことがある。現地でのテストは必須。
よくある設定と注意点
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| 検知感度 | 高いと小さな動きでも反応。低いと誤報は減るが見逃し増。 |
| 検知エリア | カメラ映像内でどの範囲を対象にするかを指定。 |
| 検知時間帯 | 夜間のみ・休日のみなど、時間帯スケジュールを設定。 |
| 前後バッファ | 検知前後の数秒を余分に録り、冒頭切れを防ぐ。 |
| 通知設定 | スマートフォンへのプッシュ通知やメール送信。 |
からすネオ前後バッファは地味に重要。検知した瞬間だけだと映像の冒頭が切れることがある。最低でも前5秒・後10秒くらいは見たいね。
フクフクロウ設置後に実際に人が通って録画されるか、検知エリアに死角がないかを必ず確認するのじゃ。設定は現地に合わせるものじゃからな。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 基本の仕組み | フレーム差分・背景差分でピクセルの変化を検出。動き発生時に録画開始。 |
| 今の機器 | 多くの防犯カメラ・NVRで標準装備。 |
| 昔との違い | 葉・虫・雨・影の誤報が多かったが、AI検知で識別精度が向上。 |
| AI検知 | 人物・車両・動物の分類、侵入検知、ラインクロス検知、放置物検知。 |
| 向いている場所 | 夜間無人の駐車場・倉庫・玄関・建設現場・共用廊下など。 |
| 容量節約 | 場所によっては常時録画の10分の1以下。同容量で録画期間が伸びる。 |
| 注意点 | 感度・エリア・前後バッファは現地に合わせた調整が必要。 |
ひよこさん動体検知って、ただ録るだけじゃなくて、使い方次第でかなり賢く使えるんですね。
からすネオ設定をちゃんとすれば、ね。雑に入れたままだと全然意味がない。
フクフクロウほっほ。設置と設定は一体じゃ。どこを検知したいかを最初に決めてから、配置と設定を考えるのじゃ。
よくある質問
Q1. 動体検知と常時録画はどちらがいいですか?
場所によります。夜間無人の駐車場や倉庫なら動体検知で録画容量を大幅に節約できます。人が常に行き来する店舗フロアや受付前などは常時録画の方が安心です。用途に合わせて使い分けるか、組み合わせるシステムもあります。
Q2. AI動体検知と通常の動体検知、何が違いますか?
通常の動体検知は画面のピクセルが変化したかを判定します。AI動体検知は何が動いたか、人・車・動物などまで識別します。これにより、葉の揺れや虫の飛翔などの誤報を大幅に減らせます。
Q3. 動体検知で録画容量はどれくらい節約できますか?
場所によりますが、夜間無人の駐車場や倉庫では常時録画の10分の1以下になることもあります。1日あたりの実際に動きがある時間が短い場所ほど節約効果が大きくなります。
Q4. 動体検知の誤報が多くて困っています。改善できますか?
検知感度・検知エリアの設定見直しで改善できる場合があります。AI検知機能付きのカメラ・NVRへの切り替えで、人以外の動きを除外できるため誤報を大幅に減らせます。設定変更は業者に依頼することをおすすめします。
Q5. 動体検知はリアルタイムで通知してくれますか?
対応する機器・設定が必要ですが、スマートフォンへのプッシュ通知やメール送信が可能です。特に夜間・休日の無人時間帯に動きを検知した際の通知として活用されています。
動体検知も、
現地に合わせて設定します。
「どこを検知したいか」「通知は必要か」「常時録画と組み合わせるか」まで、現場条件に合わせて整理します。
その他のLab記事
防犯カメラの「よくある疑問」を、鳥さんたちが対談形式でやさしく整理します。