「夜間に映っている」と「夜間に識別できる」は別の話です。
防犯カメラの夜間撮影方式は、大きく「赤外線(IR)」と「カラーナイト(高感度カメラ)」の2種類です。どちらも「暗い場所でも録画できる」という共通点はありますが、映像から得られる情報量には大きな差があります。人物の服の色、車のカラー、持ち物の特徴——これらを映像に残せるかどうかが、実際の事件・トラブル対応時に差を生みます。
ひよこさん夜でも映像が撮れるってよく聞きますけど、どういう仕組みなんですか?
フクフクロウ防犯カメラの夜間撮影で最もスタンダードなのが赤外線(IR)方式じゃ。カメラ周囲の赤外線LEDが人間には見えない光を照射し、その反射をカメラが捉えて撮影する。
映像は白黒になる。赤外線は色情報を持たないからじゃ。
ひよこさん白黒でも映ってるならいいんじゃないですか?
フクフクロウ映ることと「識別できること」は別じゃ。白黒映像では服の色・車のボディカラー・髪色・荷物の特徴がすべて失われる。
「黒っぽい上着の人物」としか言えないのと、「紺のパーカーに茶色のバッグを持った人物」と言えるのでは、証拠としての価値が全然違う。
からすネオただ赤外線カメラは安い。業務用でも3〜8万円程度。「とにかく映ってれば十分」な用途ならコスパは高い。
ひよこさんじゃあカラーで夜間撮影できるカメラもあるんですか?
フクフクロウそれがカラーナイト対応カメラじゃ。大きく2つのアプローチがある。
ひとつは高感度センサー(スターライト)方式。CMOSセンサーの感度を高め、月明かりや街灯など微弱な光でもカラー映像として捉える。わずかでも光源があれば機能する。
もうひとつは白色LEDライト内蔵方式。カメラ自体が白い光を照射し、完全な暗闇でも照らしてカラー映像を撮る。ただし白色LEDが点灯すると視認できるため、カメラの存在に気づかれやすい。
からすネオ価格差の話をするぞ。赤外線に対してスターライト対応カメラは1.5〜2倍程度のコストになるケースが多い。業務用4万円の赤外線カメラが、カラーナイト対応だと6〜8万円になるイメージじゃ。
フクフクロウただ近年は中価格帯でもカラーナイト対応機種が増えとる。価格差は縮まっている。

暗所でも映るが白黒のみ。色情報がなく人物・車両の特定に不利。

暗所でもカラー映像で撮影。人物・車両の色情報も記録でき特定に有利。
ひよこさん並べると全然違いますね!カラーの方が服の色も顔も分かりやすい。
フクフクロウそうじゃ。特に車のナンバーと服の色は、識別精度に大きな差が出る。駐車場・エントランス・路上など、色情報が証拠性に直結する場所ではカラーナイトの優位性は明確じゃ。
ひよこさんどこに付けるかで選び方が変わってくるんですか?
フクフクロウ場所と環境によって判断が変わる。整理しよう。
赤外線カメラが向く場所:
倉庫・資材置場など侵入検知で足りる場所、台数が多くコストを抑えたい現場、完全暗闇の屋外環境、バックヤードなど抑止効果が目的の場所。
カラーナイトが向く場所:
駐車場、エントランス・出入口、路上・公道沿い、店舗・施設正面、証拠映像の保全が必要な場所。
からすネオ補足。カラーナイトが機能するには最低限の光源がある環境が必要じゃ。スターライト方式は完全暗闇では白黒に切り替わることもある。白色LED内蔵なら完全暗闇でもカラーだが照射範囲が限られる。
フクフクロウもう一点。赤外線はガラスや白い壁への反射問題がある。そういった面に向けて設置すると赤外線が反射して映像が白飛びしやすい。カラーナイトはそのリスクが低い。屋内のガラス越し設置では特に注意じゃ。
証拠性が必要な場所に絞って選ぶのが、コスト効率のよい判断。
| 比較項目 | 赤外線(IR)カメラ | カラーナイトカメラ(高感度) |
|---|---|---|
| 映像の色 | 白黒(モノクロ) | カラー |
| 暗所性能 | 完全暗闇でも撮影可(IR照射) | 微光でカラー/完全暗闇は機種による |
| 人物識別 | 輪郭・体型 | 顔・服の色・持ち物 |
| 車両識別 | ナンバーは近距離のみ | ボディカラー・ナンバー識別に有利 |
| 証拠性 | 低め | 高い |
| 価格帯(業務用) | 3〜8万円程度 | 5〜12万円程度 |
| ガラス反射 | 白飛びしやすい | 比較的安定 |
| 向く場所 | 倉庫・バックヤード・侵入検知中心 | 駐車場・エントランス・路上 |
| 向く目的 | 抑止効果・侵入検知 | 人物・車両の特定・証拠映像 |
ひよこさん整理すると、赤外線は安くて暗所でもとにかく映る。カラーナイトはコストは上がるけど色情報が残せて証拠性が高い。設置場所によって使い分けるということですね。
フクフクロウほっほ、よく整理できておる。人物・車両を識別して証拠として使いたい場所には、カラーナイトを強くすすめる。
価格差は1台あたり数万円だが、証拠として使えない映像と使える映像の差は、数万円では済まない場合もある。
からすネオ台数が多い現場では全台カラーナイトにする必要はない。出入口・駐車場はカラーナイト、倉庫の奥など侵入検知で足りる場所は赤外線、という使い分けがコスト効率いいね。
夜間の映像品質が心配ですか?
設置場所に合わせてご提案します。
駐車場・エントランス・屋外照明の有無など、現場環境に合わせて最適な夜間撮影方式を選定します。見積もり・ご相談は無料です。
その他のLab記事
防犯カメラの「よくある疑問」を、鳥さんたちが対談形式でやさしく整理します。